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マツダ・CX-8の気になる点が、CX-5より車体が長くなったことによる、後部座席の使い勝手ですよね。CX-5にするか、CX-8にするか迷っておられる方も多いかと思います。CX-8の後部座席について調べてみました。
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/
マツダ・CX-8 後部座席の座り心地
マツダ・CX-8の大きな話題の一つが、後部座席の作り込みにあります。
まず、このCX-8がこれまでのミニバンやSUVの3列目の扱いと大きく違う点が、3列目の安全性です。
軽自動車の後部座席とか、ミニバン3列目の安全性って、そういえばあまり話題になりませんよね。
クルマに乗っていて、3列目とリアウィンドウが、かなり近いけど追突されても大丈夫なのかなと思うこともありますが、3列目の追突からの安全性は、あまりメーカーも説明していないことが多いように感じます。
なぜこのようなことになるかというと、3列目の生存空間や衝突安全性については、現在の日本の法規で評価基準がないそうです。
3列目シートの衝突安全性が全ての席と同じ(身長170cm以下まで)
といったのが、ボルボの”XC90”だそうです。
マツダCX-8はその基準を踏襲しているそうです。
3列目って小さい子も乗る事が多い席なので、この考えは当たり前になってほしいですねー。
日本の追突安全基準では、50km/hにフルラップで追突した場合のみ評価することになっていて、アメリカの安全基準では、80kg/hに70%のオフセット追突した場合を評価します。
フルフラップというのは真後ろからドンとぶつかった感じで、70%のオフセット追突は、3割くらい横にズレる形で後ろからドンとぶつかるテストのことです。
マツダは、それと同水準の評価基準を設け、さらに、3列目の生存空間という評価を独自に設けています。
引用:http://www.mazda.co.jp/
CX-8では、3列目の安全性を他の全てのシートと同じように確保するために、後ろからの衝突を受ける、バンパービームを高張力鋼でつくり、力を両サイドの二又構造で分割してフレームに分散して逃がし、3列目の生存空間を確保しています。
引用:http://www.mazda.co.jp/
3列目を含めて、全てのシートの安全性を考慮するのは、乗る側にしてみれば当たり前になって欲しいです。自社基準を設けて、CX-8が取り組んでいるのは、安心しますね。
3列目の乗り心地ですが、後部座席のドアがスライドドアではなく、2列目のシートを前にスライドさせて乗り込むのですが、車高もミニバンに比べると低いのもあり、ここはミニバンに比べると乗り込みにくさはあります。
引用:http://www.mazda.co.jp/
このスライドドア車に対するマツダの考え方もはっきりしているそうです。
これだけミニバン需要がある中で、ミニバン「プレマシー」や「ビアンテ」を止め、ミニバン市場から撤退した理由が「スライドドアを採用した車両で、マツダの安全性能を担保できないから」ということだそうです。
横方向の衝突安全性能が確保できないことや、事故の時に、スライドドアのレールが曲がったりすることで、開かなくなってしまう可能性が高まるそうです。
便利さを切り捨てて、安全性を取った形ですね。
スライドドアは便利だけど、安全にこだわってくれているのはうれしいかも〜
座席の座り心地は、170cmの身長の人が座っても窮屈感を感じないくらいのスペースが確保されています。ただ、長時間はちょっとしんどい感じですね。
室内空間の遮音性能が高いので、運転中にも、3列目とドライバー席の会話が成り立つくらい、静かではあります。
口コミ情報や試乗の感想を総合すると、毎日3列目を使うには、ちょっと乗りにくいですが、時々使う席としては、申し分ない座り心地という感じですね。
ちゃんと使える3列目って感じですねー
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→【マツダ・CX-8】安全性はどう?自動ブレーキ、横滑り防止機能レポート
マツダ・CX-8 荷室容量はどう?
CX-5が大きくなった感のあるCX-8ですが、荷室容量(ラゲッジルームの大きさ)が気になりますね。使い勝手はどうなんでしょうか?調べてみました。
3列目を倒した状態
まずマツダの公式サイトから、荷室内寸法です。
荷室内寸法
- 荷室長(通常時)500mm(シート下端まで)
- 荷室長(3列目倒した場合)1100mm-1350mm(2列目のシートの位置による)
- 荷室長最大(2、3列目倒した場合)2320mm
- 荷室幅最大 1480mm
- 荷室幅(3列目倒した、タイヤハウス間)1000mm
- サブトランク内深さ 307mm
- サブトランク内床奥行き 390mm
- サブトランク内底幅(BOSEスピーカ有)260mm
- サブトランク内底幅(BOSEスピーカ無)600mm
引用:http://www.blog.mazda.com/
- 9インチゴルフバッグ(通常時)2個
- 9インチゴルフバッグ(3列目倒した場合)4個
荷室内容量
- ラゲッジルーム容量(通常時)174L
- ラゲッジルーム容量(3列目倒した場合)507L
3列目を倒したら、荷物がいっぱい入りそうだね!
- サブトランク容量(BOSEスピーカ有)48L
- サブトランク容量(BOSEスピーカ無)65L
サブトランク(BOSEスピーカ無)
引用:http://www.blog.mazda.com/
比較として、CX-5の荷室容量も書きますね。
CX-5ラゲッジルーム
引用:http://www.mazda.co.jp/
- 荷室長(通常時)960mm(シート下端まで)
- 荷室長最大(2列目倒した場合)1830mm
- 荷室幅(タイヤハウス間)1040mm
- ラゲッジルーム容量(通常時)505L
- 9インチゴルフバッグ(通常時)4個
CX-5と通常時の荷室容量を比較すると、CX-5の505Lに対して、CX-8は、174L+65L(サブトランク、BOSEスピーカー無し)でも、239Lですので、CX-5に対して半分以下ですね。
ちなみにデミオDJのラゲッジルーム容量が280Lなので、ちょっと物足りないですね。
CX-5も魅力的だよねー
3列目を倒した状態で、507L+65L(サブトランク、BOSEスピーカー無し)で、CX-5より大きめの572Lが確保できる状態になります。
4-5名であれば、旅行など荷物が多い時には使い勝手が良さそうですね。
また、2列目まで倒した状態だと、前輪を外したロードバイク2台を積むこともできるようです。
引用:http://www.mazda.co.jp/
CX-8の標準装備として、3列目横も含め、ラゲッジフックが左右合わせて4つあります。
3列目を倒した状態での荷物の固定などが出来ます。
さらにショッピングバッグを固定できる、ショッピングフックがあって、荷物が崩れるのを防いでくれます。細かな配慮がありがたいですね。
運転中に、ショッピングバッグが崩れると気が散るしねー
XD L PACKAGEの標準装備ですが、リアゲートを自動開閉できる、パワーリフトゲートがあります。荷物が多い時など助かりますね。
引用:http://www.mazda.com.au/
関連記事
→【マツダ・CX-8】VS【マツダ・CX-5】 比較 どっちを買うか?
マツダ・CX-8 車中泊可能か?
車体の長さが4,900mmのCX-8ですが、これだけの長さがあると、車中泊が快適なのかが気になりますね。CX-8の室内空間、調べてみました。
シートを倒した時に、床のフラット感、シートの隙間など気になりますよね。
まず、床のフラット感ですが、2列目と3列目シートを倒した際には、完全フルフラットになります。
引用:http://car.watch.impress.co.jp/
前列シートを前に出すことで、最大2320mmの長さが確保できます。
ちょっとした部屋みたいな大きさですね〜
これは車中泊に向いていますね。CX-5は最大で1,830mmでしたので、それと比べても足を伸ばして眠れますね。
ただ、天井高はミニバンと比べると低いので、中腰や立つことはできなくて、中で着替えたりということも難しいです。
寝るということに関しては、十分だと言えます。
ここで気をつけたいのが、2列目のシート形状です。
全てのグレードで7人乗りのシートレイアウトを選択できます。
このレイアウトが、フルフラットにした時に、シート間の隙間が最も少ない形状になります。
6人乗り仕様のセンターウォークスルーキャプテンシートを選択した場合は、フルフラットにした際に、大きなギャップが出来ます。
ウォークスルーフルフラット時のギャップ(赤矢印)
引用:http://www.mazda.co.jp/
3列目には座りやすいレイアウトですが、車中泊にはデメリットになります。
同じく6人乗りでセンターコンソールボックス付きキャプテンシートとした場合は、フルフラット時に真ん中のコンソールがフラット面から大きくはみ出しデコボコになります。
二人で寝る場合の境目の役割はできるかもしれませんが、完全フラットに比べて不便であることは間違いないですね。
引用:http://www.mazda.co.jp/
ある程度のシートの段差を解消してくれる、車中泊専用マットが市販されています。車中泊する場合はぜひ利用したいですね。
気候の良い時期は良いのですが、エアコンつけっぱなしで寝るのは、一酸化炭素中毒など、非常に危険を伴うのでやめましょう。
夏や冬に車中泊する場合には、暑さや寒さ対策が必要ですね。夏は市販されているクルマ用網戸を使って風通しを良くしたり、冬は断熱性能の高い寝袋を使うなどして、快適な車中泊をしましょう。
マツダ・CX-8後部座席と荷室の情報、いかがでしたでしょうか?
ミニバンに比べると、車内を動くスペースは、特に高さなどちょっと物足りないところもありますが、5人までの旅行や、車中泊には十分なスペースがあるといえそうですね。
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